ジャズ好き集まれ

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ジャズ

ジャズの楽しみ方

投稿日:2017年4月16日 更新日:

ジャズ好き集まれ

ジャズの楽しみ方その1

ジャズ演奏のバンドのタイプとしては大きく2つに分けられる。
ひとつはフルバンド(ビックバンド)ジャズ、
もう一つはコンボバンドジャズ。

小さなライブハウスでは、ほとんどコンボバンドで、ピアノトリオやギタートリオ、カルテット、クインテットあたりまでで、
フルバンドやナインピースはある程度広いライブハウスで演奏される。

ここではフルバンドについて説明します。

フルバンドの構成は、リズムセクション・サックスセクション・トランペットセクション・トロンボーンセクションというようになっている。

各楽器の種類は
リズムセクションは、ドラム・ベース・ピアノ・ギターの組合せでギターを入れないバンドもある。

サックスセクションは、アルトサックス2本・テナーサックス2本・バリトンサックス1本の組合せで、フルートやクラリネットやソプラノサックスを兼用する奏者もいる。

トランペットセクションは、普通4本のトランペットで構成するが3本になったり5本になったりする場合もある。また、コルネットやフリューゲルホルンに持ち替えたりする奏者もいる。

トロンボーンセクションは、普通3本のテナートロンボーンと1本のバストロンボーンの組合せで、バストロンボーンを入れないところもある。

ラテンジャズをやるバンドでは、リズムセクションにパーカッションを加えるのが普通で1人か複数の奏者がいる。

演奏形態としては、アレンジされた主旋律と各楽器によるソロパートの組合せが多く、コンボバンドには感じられない音の迫力と広がりは圧巻です。

ジャズの楽しみ方その2

ジャズの楽しみ方その1ではフルバンドの構成についてお話しました。

では、次にコンボバンドの構成について説明します。

コンボバンドは2人で演るデュオから3人で演るトリオ・4人のカルテット・5人のクインテット・6人のシックステットくらいまででしょうか。
あと7人のセブンピースとか9人のナインピースはコンボバンドとフルバンドの中間の位置ですね。

楽器の編成は
①ベース②ドラム③ピアノ④ギター⑤テナーサックス⑥アルトサックス⑦トランペット
⑧トロンボーン
といった楽器の組合せで構成されます。

1.デュオで一番多いのは、ベースとピアノ、次がベースとギター、次にピアノとギターといったところです。
2.トリオで一番多いのは、ベース・ドラム・ピアノのピアノトリオ、次にベース・ドラム・ギターのギタートリオ、次にベース・ピアノ・ギターのピアノトリオといったところです。
3.カルテットは大体ピアノトリオと管楽器の組合せ。たとえば、ピアノトリオとアルトサックス、ピアノトリオとテナーサックス、ピアノトリオとトランペット、それとピアノトリオにギターが入ったリズム楽器のみの組合せもある。
4.クインテットはカルテットに他の管楽器が1つ加わる感じです。
5.シックステットはクインテットにまた他の楽器が1つ加わる感じです。
楽器の構成はこんなものです。

ジャズの醍醐味といえばアドリブですね。

コンボバンドの楽しみ方は即興演奏にあります。

フルバンドが同じ曲を演る場合ある程度決まった演奏になることに対して、コンボバンドでは同じ曲を演奏しても毎回違った演奏になるのが普通です。これがコンボバンドの楽しみ方の一つでもあります。
ジャズの楽しみ方その3

フルバンド(ビックバンド)ジャズの楽しみ方3

コンボバンドには感じられない音の広がりと迫力は圧巻です。

フルバンドのジャズ演奏の典型的な方法は、

イントロダクション
テーマ(主旋律)を演奏
テーマのコード進行に沿ってアドリブ演奏
後テーマの演奏
エンディング

とコンボバンドとほぼ同じ内容です。

ひとつずつ説明します。

イントロダクション:通称イントロ
フルバンドの場合譜面に従って演奏するので、アレンジャーが編曲したイントロによって始まる。

テーマの演奏:
テーマの演奏は、これもアレンジャーが編曲したテーマを譜面通りに演奏するので、何回やっても同じ演奏になる。

アドリブ演奏:
テーマが終わったらアドリブに入る。
アドリブはテーマのコード進行で行うのが普通だが、アレンジによってはアドリブ用にバックリフつけることもある。
フルバンドの構成は、リズムセクション・サックスセクション・トランペットセクション・トロンボーンセクションというようになっていて、
アドリブの順番は、サックスセクション・トランペットセクション・トロンボーンセクションから一人づつ入るのが普通だが、バンドによっては同じセクションから何人も入ることもある。
アドリブの長さはメンバーの数によって調整します。つまり多ければ個々の長さを短めにし、少なければ長めにする。

リズムセクションは、ドラム・ベース・ピアノ・ギターの組合せでピアノのアドリブソロはあるがギターのアドリブソロはほとんど無くコードでバッキングするだけ。

ラテンジャズのフルバンドでは、リズムセクションにパーカッションが入って派手なリズムでアドリブも入り混じりの演奏で楽しい。

 

ジャズの楽しみ方その4

コンボバンドジャズの楽しみ方

コンボバンドジャズの楽しみ方は即興演奏にあります。

コンボバンドのジャズ演奏の典型的な方法は、

イントロダクション
テーマ(主旋律)を演奏
テーマのコード進行に沿ってアドリブ演奏
後テーマの演奏
エンディング

と大まかな内容です。

細かく説明します。

イントロダクション:通称イントロ
ジャズではいきなりテーマから始まることはほとんどありません。イントロはイントロを受け持つミュージシャンの頭の中で即興的に作られ他のミュージシャンはどこから入るのか即座に判断しないとならない。
大体イントロはピアノかギターに任されていることが多い。たまにベースとかあります。
ラテンジャズなどでは、ドラムとかパーカッションから始まるのが多い。
曲によっては決まったイントロが付けられたものもある。

テーマの演奏:
テーマを演奏するのは、そのバンドによって違いますが、一般的にはメロディー楽器が取るのが普通です。ピアノトリオはピアノ、カルテットはサックスかトランペット等の様にメロ楽器が取る。メロ楽器が多い場合はユニゾンとかハーモニーで一緒に取る。

アドリブ演奏:
テーマが終わったらアドリブに入ります。
アドリブはテーマのコード進行で行うのが普通ですが、曲によってはアドリブ用に別のコード進行で行うこともあります。
アドリブの順番ですが、テーマを取った楽器から入りますが、バンドによっては別の楽器から入ることもあります。
アドリブの長さはメンバーの数によって調整します。つまり多ければ個々の長さを短めにし、少なければ長めにする。
アドリブの数え方はテーマと同じ長さを1コーラスといい、演奏前に大体のコーラス数を決めてはじめるのが普通です。しかし、実際には興が乗ってくると長くなることは当然のことです。
具体的な順番は、テナーサックス・アルトサックス・トランペットあたりが1番目にきて2番目はギター・ピアノあたり、最後がベースという感じでソロは終わり。
最後の最後がドラムの4バースをやって終わりになる。

後テーマの演奏:前テーマとほぼ同じですが、エンディングに入るので最後フレーズが変わってくる。
エンディング:後テーマの最後のフレーズを何回か繰り返して終わるやり方も面白い。
ジャズの楽しみ方その5

ジャズで使われるリズム楽器には、ドラム・ベース・ピアノ・ギターなどがある。

ジャズの演奏に関して言えば

このドラム・ベース・ピアノ・ギターのなかでひとつだけ選んでバック演奏させるとしたらどれがいいかを考えたとき

この中で一番重要な楽器といえば、ベースであると考えられる。

理由は、リズムとコード進行の両方の役割を受け持っているからである。

例えば、

ドラムはリズムをきざむだけで音程が無いのでコード進行はわからない。

ピアノはコードをおさえて進行はわかるが、リズムをきざむには難しいところがある。

ギターはリズムとコード進行はできるが、もし同じコードが4小節続く時、同じコードを4小節きざむので、今何小節目かがわかりずらい。

これに比べて、ベースはリズムをきざみながら、コード進行がわかり、同じコードが4小節続いても、4小節の中で動くので、今何小節めかがわかりやすい。

したがって、メロディー隊からすればベースをバックにして演奏するのがいちばんやりやすいのではないだろうか。

総合的に考えてもベースの役割の重要さがわかると思う。

ピアノトリオとかギタートリオやギターカルテットなど3リズム・4リズムで演奏する場合は何ら問題はないが、デュオつまり2つの楽器で演奏する場合は、ベースとの組み合わせの方が断然いいはずだ。

しかし、ギターやピアノの上手なひとの演奏ではコード進行も今何小節目かがわかることもある。特にギターでウオーキングベースみたいにコードを自由に操る名人もいるので、そういう人がいればベースの代わりでも十分いける。

ジャズを楽しむ時、こういうところに気をつけて聴くともっと興味がわくのではないだろうか。

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