ジャズ好き集まれ
ジャズの歴史②
ジャズのスタイルを分類してみました
ジャズのスタイル①
ニューオーリンズジャズ
アメリカ南部のルイジアナ州のニューオーリンズの周辺で、南北戦争が終わって
黒人やクレオールらが開放され、彼らによって始められた音楽の一つ。
後のジャズのスタイルの元になった。
楽器の構成としてはトランペットやコルネットとトロンボーンとクラリネットの
3管を中心とした、集団で即興演奏するスタイルだった。
デキシーランドジャズ
デキシーランドジャズはニューオーリンズジャズから発達した音楽で、
ニューオーリンズジャズのミュージシャンがシカゴやニューヨークに移動して、
そこにブラスバンド、ラグタイム、ブルース等が融合して出来た。
楽器の構成としては、リズムセクションとして、ドラム、ウッドベースかチューバ、
ピアノ、ギターかバンジョーで、トランペットかコルネット、トロンボーン、
クラリネットが独立したアドリブ演奏をするスタイル。
最初は、デキシーランドジャズは白人がニューオーリンズジャズを演奏した音楽を
指していたが、その内白人も黒人も一緒に演奏しだしたので、
はっきりした区別がなくなった。
聖者の行進はだれでも知ってる名曲であり、ルイ・アームストロングは有名である。
ちなみに、デキシーランドとは、アメリカの南部の通称みたいなものである。
シンフォニックジャズ
オーケストラで演奏されるジャズで、アレンジを楽しむ音楽で、
ジョージ・ガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルーに代表される。
ジプシー・スイング
ジプシー・スイングとは、ジプシー音楽とスイング・ジャズを合わせた音楽で、
フランスが起源といわれている。ギターのジャンゴ・ラインハルトが始めた。
スイング・ジャズ
スイング・ジャズは、大人数で編成された白人主体のジャズ音楽スタイルで、
ブラスバンドから進展してきて大人数で演奏するジャズバンド、
いわゆるビッグバンドの音楽である。
初期のころは、ダンスミュージックとして使われていて、アドリブよりも
アレンジされたアンサンブルを重視したビックバンドスタイルで発展した。
ニューオーリンズ・ジャズやデキシーランド・ジャズに比べ音楽理論的には
3和音から4和音になるなど、アレンジの方に重点を置くようになり、
それでアレンジャーとミュージシャンというふうに役割が分担化されるようになった。
それまでのニューオーリンズ・ジャズやデキシーランド・ジャズはミュージシャンが
アレンジャーであった。
スイング・ジャズが進化してくると、音楽理論的にも更に高度になって和音的にも、
テンションが使われるようになった。
代表的なミュージシャンとしては、ベニー・グッドマン、レスター・ヤング、
ハリー・ジェイムス、グレン・ミラー、トミー・ドーシー、デューク・エリントン、
カウント・ベイシー、フレディ・グリーン、ジーン・クルーパ、
ライオネル・ハンプトンらがいる。
ラテンジャズ
ラテンジャズはアフロキューバンジャズとブラジリアンジャズに分けることが出来る。
アフロキューバンジャズは中米キューバを中心に発展したリズムをもとにして
その後1940年代にニューヨークでキューバ移民の人たちや西アフリカのリズムも加わり
アフロキューバンというラテンリズムができあがった。
アフロキューバンというリズムは強烈なビートで演奏される。
有名なミュージシャンとしてはディジーガレスピーらがいてその曲として
マンティカやティン・ティン・デオがある。
一方ブラジルで発展したブラジリアンジャズはサンバやボサノバのリズムで代表される。
アメリカのスタンゲッツがジョアンジルベルトと共作したゲッツ/ジルベルトは
ジャズボサの典型的な作品である。
アストラッド・ジルベルトのイパネマの娘は超有名である。
セルジオメンデスの音楽はジャズボサではなく、ボサロックになる。
ラテンジャズはどちらかというと、アフロキューバンとかサンバという
イメージがあるのでボサノバは少しはずれる感じはする。
(参考文献ウィキペディア)