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ジャムセッションに出るのに絶対音感は必要か

投稿日:2017年4月10日 更新日:

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ジャムセッションに出るのに絶対音感は必要か

初心者でセッションに出たいけど絶対音感がないと出れないと思っている人がいる。
よく絶対音感があれば上手くなるのが早くなるとか聞くことがありますが、絶対音感はあったに越したことはないけど、初心者のジャムセッションには必要ないです。
上手い人が絶対音感をもっていれば音程の狂いもなくなるだろうし自由なアドリブが出来るでしょう。
けどセッション初心者が絶対音感を持っていたとしても、それを発揮するところまでいかないので。
音感というよりも周りの音に敏感になることの方が大切だと思います。
周りの音を聴くこと、特にリズムは常に注意して聴いていないと、ずれたり、フレーズがリズムに乗ってなかったりしたらかっこわるいし。
初心者によくあることは、自分の出す音しか聴いてないこと。そうすると周りの音が全然耳に入ってなくて、一人で勝手に弾いてる状態になる。
リズムセクションはよっぽどのことがない限り合わせたりしないので、初心者の一人相撲みたいになって、しらけてしまう。
初心者に限らず周りの音をよく聞いておくことがいかに大事なことか、特にリズムは絶対聞き逃さないこと。ジャズにとってリズムは絶対ですから。リズムがずれたジャズはジャズではない。
自分の音も大事ですが、周りの音を聞くことにもっと集中しましょう。

ジャムセッションに出るのに読譜力は必要か。

ジャムセッションに出るのに、譜面が初見で読めないといけないのか。
初見がきけばそれに越したことはないが、譜面がバリバリ読めて演奏する人でアドリブになったら全然つまらないという人もいます。アドリブはその時の気分とか周りの音に刺激を受けて出てくる音だから、譜面どおりにきれいに演奏しても心に響くとは限らない。
かえって読めない人の方がセッションの場の雰囲気で演奏に集中すると、とてもいい音楽をつくると思います。

譜面といえば、セッションではリードシートというものを使う。これは、Cメロといってメロディーとコードしか載ってない譜面のことで、メロディーをだれかが弾いてそのあとコード進行にしたがってアドリブをやる。
譜面のコード進行をひと通り演奏すると、これがワンコーラスといい、セッションの時はアドリブは何コーラスと決める。
その譜面でおもにスタンダードジャズの場合、曲の捉え方として、Aメロ、A’メロ、Bサビ、A”メロ、こういう構成になってるのが多い。一般的な小節は、8、8、8、8の全部で32小節。
初心者としてはジャムセッションでこのAABAというスタイルの曲をやる場合は、最初は大雑把な流れとしてとらえ、細かいコードはあまり気にしない方が良い。
コードなんか見てもすぐ忘れるし、それに気を取られて演奏が乗らなかったり、今どこをやっているのかわからなくなったりすることがある。いわゆる、迷子になってしまう。
この迷子から抜け出すには、AABAのパターンを思い浮かべ、今Aが終わった、次はBだとか、こんな感じで進めていけば、迷子になる率も減るのではないでしょうか。
このAABAのパターンの曲をあらかじめ探しておくのも大事。
パターンも色々あるので、この曲はこのパターン、次の曲は別のパターンというふうにわけるとすべての曲を大まかな捉え方で演奏していけると思います。
アドリブを自由にやるというセッションでは、自由がゆえにどう対応したらいいのかわからないという人も出てくる。
それを解決するやり方がある。それがパワーコードというもので、1度と5度の音だけで演奏する方法。難しいコードでも1と5だけ、つまりキーがCならばCとGの音だけでつくる。CでもCmでもCとGで、できてしまう。
初心者がアドリブで迷ったらパワーコードでいこう。

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