ジャズ好き集まれ
初めてのジャムセッション
ジャズライブハウスでは、ジャムセッションが盛んにおこなわれています。
ジャズ初心者には登竜門として参加できる場所であり、自分の実力を試す機会ですので大いに参加したいところです。
個人練習をしていて、自分がどれくらいの実力なのかジャムセッションに参加して判れば、今後の練習の仕方に方向性がつかめる。
実力は充分あるのにジャムセッションに参加しない人もかなりいると思うが、そういう人はミスが怖いとか、まだジャムセッションするところまでの実力はないと思い込んでいる人でしょう。
ミスが怖いのはよくわかります。
グループで演奏する限りミスはできませんが、ミスを怖わがって無難に演奏すると、スケールの小さな演奏になり、面白くない音楽になってしまう。
アドリブでもレコードからコピーしたフレーズをそのまま演奏しても、気が入って無いというか、乗らないというか、ミスは無いけど全然生きた音楽にならないこともある。
これだと、ジャムセッションの意味がなくなってしまう。
ミスすることはできないけど、もしミスをした場合には、他のメンバーから助けられたり、別のアイデアが浮かんできたりすることもあります。
これが、ジャムセッションのハラハラドキドキの世界ではないだろうか。
これでひとまわり大きくなって沢山の人前でも演奏する度胸がつくと思う。
ジャムセッションする勇気がないという人は、レコードと同じようなフレーズができるとか同じようなテクニックで演奏しなければならないと思い込んでいる。
これはクラシック音楽をやる人と同じような考えで、ジャズではいままで練習してきたことを、自分の言葉で表現することなので、レコードやCDと同じ音が出せないとジャムセッションには参加しないというのはもったいない。
上手くなってからジャムセッションに出ようと思っていると、いつまでたっても出れない。
早いうちに参加してみて、自分の実力を知ることも大事だと思う。
ジャムセッションの形式というかやり方は、
ライブハウスに常時出演しているホストバンドに加えてもらうやり方と
お客さん同士で組み合わせてセッションする方法、
グループで行ってやる方法など色々ある。
一般的には、ホストバンドに加えてもらう形がいちばん勉強になるし、度胸もつく。
失敗はだれでもあります。その失敗をカバーしてもらえるのは、ホストバンドに加えてもらうのが最良だと思う。
失敗にも色々あって、
リズムがずれること:いわゆるひっくり返ることで、1拍ずれたりするとこれがなかなか戻せない。
音が外れる:これはコードと合わない音を出すこと。意図的に出す場合もあるがそれは上手い人のすることで、普通はやらない。
迷子になる:これは、曲にはメロディーがあって、それに伴うコードがある。ジャズの場合そのコード進行に従ってアドリブを演奏していくけど、演奏の途中で今どこをやっているのかわからなくなる状態。
こういう失敗をした時に助けてもらえやすいのは、ホストバンドに加えてもらうことだと思う。
あと、自分がリクエストしておきながら、テーマが難しすぎて弾けなかったとか、テンポが速すぎて乗り切れなかった等、事前に判りきったような失敗はなるべく避けたい。
そういう意味もこめて
参加する前にこれだけはやっておいてほしいこと。
フロント楽器の場合
テーマが弾けること。
テーマが弾けなければコードをみてアドリブができること。
自分が演奏できる曲をある程度持っておき、Cメロ譜面を準備しておくこと。
リズムセクションでは
ピアノの場合
テーマはフロント楽器がいれば弾くことはほとんど無いが、イントロを任されることがあるので、できればイントロが作れればなお良し。
しかしコードの音の間違いはない方が良い。
コードさえ間違わなければテーマが弾けないことは絶対的ではない。
ベースの場合
リズム楽器なのでリズムがずれたり、タイミングが合わなかったりするのはアウトです。
それとコードの流れの基本だから、コードからはみ出すような音を出さないこと。
曲をたくさん知っておくこと。
Cメロ楽譜をみてコード進行に従って音をはずさないように弾ければ、曲を知らなくても演奏に入れる。
ドラムの場合
リズムはドラムで決まるので、しっかりしたリズムが刻めることが一番大事。
それに、リズムパターンを知っていること。
例えば、4ビート(スイング)、ボサノバ、サンバ、ラテン系などがジャズではよく使われるリズムパターンである。
これらのリズムパターンを使いこなせる必要がある。