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テンションコードとは

投稿日:2017年4月14日 更新日:

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テンションコードとは

コードネームの後ろに数字とか記号がありますがこれを含んだコードを指します。
これを上手く利用すれば、アドリブがやりやすくなります。
音階のド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ドがありますが、
最初のドを1とします。すると、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ドが
1,2,3,4,5,6,7,8となります。
こういうふうに数字に置き換えると、
キーが変わっても対応しやすいのでセッションする上ではふつうに使われる。

たとえば、CM7=Cメジャーセブンとよぶ、
このコードを分解するとド、ミ、ソ、シという音になります。
これを1オクターブの中で弾くと響きが一本調子で面白くない。
という事で1オクターブの上の色んな音を入れることで
音の響きに奥行が出て素晴らしくいい感じになった。
これがテンションの音です。
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ドに
それぞれ下から1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15
の番号をつける。
テンションとして使われるのは、9,11,13がおもに使われる。

ここで、ジャズのテンションのひとつにオルタードテンションというのがあります。
メジャースケール内の音のテンションはナチュラルテンションといい、
それ以外のテンションをオルタードテンションという。

9thや#9thのテンションは独特のサウンドで7thコードの時に使うのが一番ひびきがいいテンションです。
たとえばCのキーの時の7thコードというのはG7のコードですが
これに9thの音を入れる。
そこでG=ソの9番目のラの音が9thなんですが、
これはナチュラルテンションなので使えません。
ナチュラルテンション以外の音がオルタードテンションなので
#9thか♭9thの音がオルタードテンションになるのでラの半音上#ラ
かそれともラの半音下の♭ラがその音になります。
ここで9thの#9thがあるなら、♭9thは#8thでもいいのではないか
という疑問がでてきます。
なぜならキーを楽譜で表す場合はルールがあって、
♭が付くキーは♭だけを使って表し#が付くキーは#だけを使って
表さないといけない。
キーがE♭だったら♭ミ、ファ、ソ、♭ラ、♭シ、ド、レ、
というように♭が3個つく。
キーがAだったらラ、シ、#ド、レ、ミ、#ファ、#ソ、
というように#が3個つくことになる。
したがって楽譜でキーを表すときは♭か#のうちどちらかしか使えないということです。

この理屈でいうと♭9thは#8thになるんじゃないかと思います。

この問題を解説します。キーが例えばAの場合#系のキーだから#が3個つきます。
階名をいうと、ラ、シ、#ド、レ、ミ、#ファ、#ソ、となりますが、
これを♭系に直すと、ラ、シ、♭レ、レ、ミ、♭ソ、♭ラ、となりレが2つ、
ラも2つ同一スケールの中に同じ音階が存在してしまいます。

もうひとつの例、キーが例えばE♭の場合♭系のキーだから♭が3個つきます。
階名をいうと、♭ミ、ファ、ソ、♭ラ、♭シ、ド、レ、というように♭が3個つく。
これを#系に直すと、#レ、ファ、ソ、#ソ、#ラ、ド、レ、となり
レが2つソも2つ同一スケールの中に同じ音階が存在してしまいます。
このように同じスケールに同じ音があってはいけないのです。
それと今度は逆にAのキーの場合は♭系にした場合にはドとファがありません。
E♭の場合は#系にした場合にはミとシがありません。
これではよくありませんので、キーAは#系にキーE♭は
♭系にしなくてはならない理由がわかったと思います。

先程の、9thの#9thがあるなら、♭9thは#8thでもいいのでは
ないかという疑問ですが、オルタードテンションは7thコードの時
に使うのが一番ひびきがいいテンションですので、
キーインCならばG7でソ、シ、レ、ファこれに9thの音を入れると
ソの9番目のラの音が9thです。
しかしナチュラルテンションなので使えない。

そこで使えるのは♯9thか♭9thです。
♯9thは#ラ、♭9thは♭ラ♯9thは#ラですが、
♭10thにしたら♭シになって、これだとG7のスケール音シ
と同一音階になってしまいます。
♭9thは♭ラですが、♯8thにしたら#ソになって、
これもG7のスケール音ソと同一音階になってしまいます。
♯9thは♭10thとおなじ音だけど、♭10thとは呼べないし、
♭9thは♯8thと同じ音だけど、♯8thとは呼べない。

その他のテンションに11th、13thのオルタードがありますが、
オルタードテンションは7thコードの時に使うのが一番ひびきがいいテンションですので、

キーインCならばG7でソ、シ、レ、ファこれに11thをあてはめると♭11thは

G7のスケール音シと同一音階になってしまい♭11thは存在しません。
同様に13thをあてはめると#13thはG7のスケール音ファと同一音階になってしまい#13thは存在しません。
したがって、11thは♯11th、13thは♭13thにしかなりません。

結論をいいますとオルタードテンションは
♭9th、♯9th、♯11th、♭13thの4つです。

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