ジャズ好き集まれ
ジャズの歴史③
ジャズのスタイル②
モダン・ジャズ
モダン・ジャズは1940年代に始まったビパップスタイルから
1960年代のエレクトリックジャズスタイルの前までの期間に
演奏されたジャズのスタイル。細かく分類すると、ビパップ、
クールジャズ、ウエストコーストジャズ、ハードバップ、
ファンキージャズ、モードジャズ等に分けられる。
ビパップとは、1940年代の初期に始まったジャズのスタイルで
モダンジャズの始まりとされる。
現在のジャムセッションの演奏の方法とほぼ同じスタイルで、
テーマに始まりコード進行に従ってアドリブを順番にやっていく。
スイング時代とはかけ離れて、ダンスミュージックやアンサンブル
を楽しむことよりも、ミュージシャン自体が楽しむ、
聴く方はそのミュージシャンの演奏を聴くだけという構図になっていった。
この頃のミュージシャンとしては、チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピー、
ケニー・クラーク、ソニー・スティット、バド・パウエル、セロニアス・モンク、
ジョン・ルイス、ミルト・ジャクソン、レイ・ブラウン、デクスター・ゴードン、
マイルス・デイヴィス、ロイ・ヘインズ、ファッツ・ナヴァロ、マックス・ローチ、
J・J・ジョンソン、デューク・ジョーダン、カーリー・ラッセル等があげられる。
クールジャズとは、1940年代後半にビパップに対抗して出てきた白人系の
ジャズスタイル。
ビパップと比べると賑やかさは無いが、知的なクールさを持っている。
この頃のミュージシャンとしては、リー・コニッツ、スタン・ゲッツ、
ジョージ・シアリング、ジェリー・マリガン、ギル・エヴァンス、
レニー・トリスターノ、ウオーン・マーシュらがあげられる。
ウエストコースト・ジャズとは、1950年代ロサンゼルスなど
アメリカ西海岸方面で演奏されていたジャズのスタイルを指していう。
通称ウエストコーストと呼ばれる。
今までのジャズはニューオーリンズからニューヨークを中心として発展してきた。
通称イーストコーストに対しての地域的な分け方でスタイルがちがうわけではない。
この頃のミュージシャンとしては、シェリー・マン、チェット・ベイカー、
デイブ・ブルーベック、ポール・デスモンド、バド・シャンク、チコ・ハミルトン、
パーシー・ヒース、アート・ペッパー、ジェリー・マリガン、
チャーリー・マリアーノ、ソニー・クリス、ジミー・ボンド、
メル・ルイス、ローリンド・アルメイダ等があげられる。
ハードバップとは、1950年代から1960年代にかけて、
アメリカのイーストコーストで演奏されていたジャズのスタイル。
1955年チャーリー・パーカーが亡くなってからビパップが衰退し
代わりに出てきたのがハードバップである。
ハードバップは、アフロキューバンを取り入れて演奏されることも多かった。
この頃のミュージシャンとしては、マイルス・デイヴィス、マックス・ローチ、
アート・ブレイキー、ジョン・ルイス、クリフォード・ブラウン、リー・モーガン、
ソニー・ロリンズ、エルビン・ジョーンズ、ドナルド・バード、
ポール・チェンバース、トミー・フラナガン、秋吉敏子らの名前があげられる。
ファンキージャズとは、1960年代ゴスペルの影響を強く受け
ブルーノートを多用したスケールで演奏するジャズスタイル。
特に、オルガン、ギター、ヴァイブ等が使われることが多くなった。
この頃のミュージシャンとしては、キャノンボール・アダレイ、ナット・アダレイ、
ラムゼイ・ルイス、ホレス・シルバー、ジミー・スミス、ボビー・ティモンズ、
リー・モーガン、カーティス・フラー、ハンク・モブレー、
ルー・ドナルドソンらがあげられる。
モードジャズとは、1950年代後半から始まり1959年のマイルスの
カインド・オブ・ブルーのアルバムで完成が見られた。
コード進行という概念をつかわないで、モード奏法によるジャズの演奏スタイル。
確立させたと思われるミュージシャンは、マイルス・ディヴィス、
ジョン・コルトレーン、キャノンボール・アダレイ、ビル・エヴァンス、
ウイントン・ケリー、ポール・チェンバース、フィル・ウッズ、
スコット・ラファロ、ジミー・コブらがあげられる。
(参考文献ウィキペディア)