ジャズ好き集まれ
ジャズボーカルセッションについて-伴奏編①
ジャムセッションでは楽器だけではなくボーカルも盛んにおこなわれています。
ジャズボーカル初心者には、ホストバンドが伴奏してくれるところがオススメです。
ジャズボーカル初心者は、最初からまちがいなく歌えることは結構むずかしい。
そこで、プロのミュージシャンに伴奏してもらう。
プロだと間違っても上手く合わせてくれるので下手にはきこえない。
しかしプロにあまえて、いつも合わしてもらうばかりだと自分が間違っていることさえ
気がつかないこともあるし、いつもこれだと上達しないので、そこはしっかりと勉強
してほしいところです。
ホストバンドがいない時はアマチュアのバンドでやるしかないのですが、
はっきり言ってジャズの歌の伴奏は難しいです。
ミュージシャンの方も大変です。
大体ジャズボーカルは、Cメロの譜面くらいしか持ってこないので、
フロント楽器のミュージシャンは転調しなければならないし、
ジャズボーカルの本人のキー(調)に合わせて譜面もつくってあるので、
原曲とは全くちがうキーで伴奏しなければならない。
まして、テンポが速かったり遅かったり、リズムがスイングだったりボサノバだったり
ジャズボーカル中心ですべてが変わるので、
特にアマチュアミュージシャンに即やれといってもそう簡単にはいきません。
でも、ジャムセッションの場では、その場で演奏しないといけないのだから
プロでないとなかなか務まらない。
楽器だけのジャムセッションの場合は、ほとんど曲はスタンダードナンバーを
演りますので、キーも決まっているしあとテンポとリズムが少し変わるくらいで、
曲を知っていればなんとかなる。
しかし、ジャズボーカルの場合は前も言ったように伴奏はたいへんです。
ジャズボーカルで上達しようとするならば、
欲をいえば自分のバンドを持つことです。
自分のバンドが無理なら、上手いジャズバンドの専属ボーカルになるとか、
上手くなくてもいいからアマチュアジャズバンドの専属ボーカルになるのが
上達する一番いい方法だと思う。
ジャズボーカルで一番最初につまずくところが、歌い出しだと思う。
ほとんどのジャズボーカルの人は先生について習っているか、独学だとおもう。
その場合ちゃんとした譜面、つまりCメロにコードだけついてるだけのものでなく、
イントロからエンディングまで決まった譜面をつくって、
それを持ってジャムセッションに参加するならば、
譜面通りに演奏してもらえるかぎり、きちんと歌えるはずです。
先生について習っていると、先生のイントロで歌い出す練習をしているので、
同じように弾いてもらえないと歌えない。
セッションの回数が増えてきて、数をこなしてくれば
Cメロの譜面だけで伴奏してもらっても歌えるようになってくると思う。
ただ、ピアノかギターのイントロで始まってそれが4小節か8小節、
その後歌いだす訳だが、頭のコードがトニックならばそんなに音をはずすことはない
けど4度上とかトニック以外のコードで始まるのが慣れないと音がとれない。
これは、何回も練習してちゃんと音が拾えるように耳を鍛えるしかない。
ジャムセッションの場でいきなりやって音を外して恥をかくことになるし、
その為にも練習が必要だと思う。
ジャズボーカルの伴奏をやってて、えっ と思うときがある。
それは、今まで全然聞いたことのない曲の譜面を渡されたときです。
譜面を見ながらテンポとリズムだけ知らされ、ピアノが適当にイントロを弾き出し、
それに合わせてベースとドラムが入る。
ボーカルが入りワンコーラス終わる頃に大体の曲のイメージがつかめる。
このように、ジャズボーカルの伴奏がいかに大変か、おわかりになるとおもいます。