ジャズ好き集まれ
ジャムセッションは怖くない②
初心者がジャムセッションにいくのはまだ無理かなとか、もうちょっと上手くなってから参加しようかな、と思いながらいつまでたっても決断ができないあなた。
思い切って参加してみましょう。
初心者がジャムセッションで最初に取り組むリズムは何がやりやすいかというと、8ビートですね。この8ビートは簡単に乗れるし、簡単に乗れれば余裕ができるので演奏も余裕を持ってできるということです。次に乗りやすいのがシャッフルです。シャッフルは4ビートに近い乗りですが、アクセントが強いのと縦の乗りなので、リズムが取りやすい。その次は、ラテン系のリズムは乗りやすいというか、ラテンは乗りのリズムですが、音的にラテンの雰囲気を出すのが難しい。あとは16ビートがあります。これもリズムはよくわかりやすいですが、リズムが細かいので乗りがちょっと難しいかもしれない。残りの2ビートと4ビートですがこれが一番難しいリズムで、初心者がいきなりこれをやるのは無謀かもしれないが、これがジャズの真髄であるので、2ビート、4ビートができるようになりましょう。
リズムに関してはこんなものですが、あとこれくらいの知識があればジャムセッションに出れると思います。
それは、コード進行を覚えることです。
まず一つ目は循環コードでポピュラーソングなんかでもよくつかわれるやつで。
キーインCの場合CーAmーDm7ーG7、というありふれたパターンです。
数字にすると、1・6・2・5 といってプレーヤー同士では通じる暗号みたいなものです。詳しく説明すると先程のキーインCで例えます。この場合C(ド)を1に見立てるわけです、するとAmのA(ラ)はド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドのドから数えて6番目になります。同じようにDm7のD(レ)はドから数えて2番目になります。G7のG(ソ)はドから数えて5番目になる。このようにすると、キーが変わっても 1・6・2・5 といえばキーインCならばCーAmーDm7ーG7というコード進行、キーインFならばFーDmーGm7ーC7という具合にキーさえわかれば一個一個のコードネームは聞かなくても自動的に演奏できる。これが一般的な循環コードでまだ他にも沢山あります。
ですから、循環で行きます、といわれたら大体このコード進行か、1・3・2・5とかのコード進行になるでしょう。
あともう一つはブルースコードです。このブルースコードさえわかっていればどこのジャムセッションでも参加できる。
これは、初心者向けに単純にしたブルースコードです。
キーインCの場合 C7 / C7 / C7 / C7
F7 / F7 / C7 / C7
G7 / F7 / C7 / G7
これは12小節で1コーラスなのでこのコード進行をくりかえし演奏することとなる。
これも、一個一個のコードネームはおぼえなくても、このパターンを覚えるとキーが変わっても同じ様にブルースが弾けてしまうということです。ここに示したコード進行はあくまで単純にしたものです。ここでプロが使うジャズのブルースのコード進行を参考までに載せますと。キーはFです。F7 / B♭7 / F7 / F7 /
B♭7 / B♭7 / F7 / D7 /
Gm7 / C7 / F7 / Gm C7 /
ちょっと複雑ですがこんなもんです。
ですから、初心者向けのコード進行でもその中で色々試しているうちに少しずつ慣れてきます。ジャムセッションは半分は慣れですから、慣れてから自分の持ってるものを出していく。ブルースコードはその流れを体で感じて覚えると割と早く使えるようになる。耳から入るコード進行の流れをよく聴いて心で感じる。
細かいコードネームにとらわれないで、おおきな流れとして捉えればいいと思います。